2022/07/07 16:22
「辻本さんの作品は、
動物のモチーフが多いですよね。
動物が好きなんだな〜。って感じるんですけど、
作品のモデルにする動物は、
どう決めているんですか?」
先日、SNSからお友達になって、
作品をお迎えいただいたお客様に
こんな質問をいただきました。
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確かに!
私はWEBショップに陳列している作品ごとに
詩の様な、ちょっとした一文は載せていますが
そこには何故それを作ったかの私の思いは
全く書いていませんでした。
ああ、それって
「なぜそれをチョイスして作ったのか?」
全く「伝えてない」「伝わってない」と
いうことですよね。
あちゃ〜・・・
と思った私です。
◉いつから動物が好きだったのだろう?◉
私はどの時点から動物の形に
魅力を覚えていたんでしょうね?
改めて辿ると幼少期の記憶にたどり着きます。
その1つが「人形が怖かった」
ということが挙がりますね。
第2時ベビーブームに生まれた私が
物心ついた時には
「リカちゃん人形大ブーム時代」がありました。
でも、このリカちゃん人形が怖くてね。
なので私は人形といえば「ぬいぐるみ」を
好んで所望していました。
それからよく図鑑も眺めていました。
テレビもそういうのを見ていました。
「可愛い」という感情よりも「面白い」
と思っていましたし、
彼らを取り巻く日本と違う自然環境にも
不思議な魅力を感じていたと思います。
すると歳を増すごとに
その動物単体よりも
彼らが暮らす地に伝わる
歴史や文化や宗教など背景を知ることに
面白みを感じる様になっていきました。
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◉背景を調べ物語を探す◉
本格的に背景を楽しむ様になったのは
やはり美大生になってからでしょう。
当時私が通った美術大学のクラスでは
作品に取り組む前に必ず「コンセプト」を
考えてレポートにしていくことが課題でした。
なぜそれを選んで作るのか?
そのイメージは何から生まれたのか?
必ずと言っていいほど
作品とセットになっていました。
「ただ好きだから。」
それも十分理由になるのかもしれません。
でも私の場合はそこに物語が加わると
グッとその世界に入り込んで
作品が作れるのです。
何より背景を知ること自体が
楽しみでもありました。
◉その動物に秘められた物語◉
背景を知る。
歴史、文化、宗教を知ると、
そこには必ずと言っていいほど
動物たちが出て来ます。
そして各国その動物にまつわる
物語があります。
ある動物たちは何故か
世界中で神格化されていたり
縁起が良いとされていたり、
そういう統計をとっていくと、
人が身近に感じて
そばに置きたいと思う動物って
結構限られてくるんですよね。
テディベアやクマのプーさんなどは良い例です。
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・クマ▶︎北米インディアンやアイヌでは神のお使い。
・象 ▶︎インドでは幸せの神、ガネーシャ。
・梟 ▶︎ギリシャ神話でアテナの愛鳥。
・猫 ▶︎エジプト太陽神ラーの化身・日本でも招き猫が人気
・白馬▶︎神と英雄を繋ぐ使者
・亀 ▶︎長寿の象徴
・干支▶︎その年の護符
・ハリネズミ▶︎家に幸運をもたらす
・ヤモリ▶︎家を火災から守る
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調べると、この他にもたくさんあるんです。
なので冒頭にあったこの質問
「辻本さんの作品は、
動物のモチーフが多いですよね。
動物が好きなんだな〜。って感じるんですけど、
作品のモデルにする動物は、
どう決めているんですか?」
この答えは、
「背景を調べて
縁起良き物語がある動物をチョイスして
作っています。」
というのが答えになります。
それから私の作品はわりと大切な方への
プレゼントにされるケースも多いんです。
だから縁起良き意味ある物語も一緒に
お届けできたら、
ちょっと楽しい気持ちになりますよね。
ということで、
今日はお客様の質問から
私の作品のモチーフについて
ブログで書いてみました。
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最後まで読んでいただき
ありがとうございます!
陶芸で、やわらか〜い気持ちを届けたい
東京都立川市の
陶芸アトリエと陶芸教室。
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アトリエ陶喜・辻本喜代美でした。
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