2019/05/08 12:48
本日もブログにご訪問くださり、
ありがとうございます。
アトリエ陶喜の辻本喜代美です。
例年より長めのゴールデンウィーク。
皆さんはいかがお過ごしでしたか?
私は特にどこも行くことなく
アトリエでの制作や教室も
通常通りで過ごしておりました。
一つ違うことといえば、
アトリエの庭で育った
ミントやカモミールを
ハーブティーにして
テラスで頂くという、
この時期だけの優雅な時間を
制作の合間に楽しめることです。
気候が良くなったせいでしょうか。
教室では最近電動ロクロにチャレンジ
生徒さんが増えてきました。
電動ロクロは水を操る作業なので、
やはり寒い時期には
ちょっと辛かったのかしら?(笑)。
その昔。
私は電動ロクロが苦手でした。
苦手だから嫌いでした。
嫌いだったから
大学の授業での電動ロクロ課題は
常にサボってました(苦笑)。
サボっていたから習得できずに
そのまま卒業して平気な顔してましたが、
実は・・・・
心の中は劣等感でいっぱいでした。
そのまま10年以上
モヤモヤを抱えながら、
表面上は平気な顔をしていたある日
ああ!もうこんな気持ちはヤダー!
と、破れかぶれのスイッチが入り
気づけば目に留まったある陶芸教室に
電話して習いに行くことになりました。
ここからは不思議なことを書きます。
初めての受講の日。
長い間陶芸に関わっているのに
電動ロクロは超初心者であることを先生に伝え
「それじゃあ、とりあえず一度
思い出しながらやってみてください。」
言われるままに始めると
出来ちゃったんです。
マジか!‼︎
「なーんだ、
もう出来るじゃないですか〜。」
と、先生に言われましたが
一番ビックリしたのは私ですからー!
人は覚悟して
本気スイッチを入れると
想定外のチカラが作用するといいます。
それ以来、
自分の仕事で必要とする範囲での
電動ロクロの作業は苦ではなくなりました。
そして何よりこの経験は
生徒さんに電動ロクロの基礎を
レクチャーする上でとても役立っています。
自画自賛になりますが
多分私は初心者の方に
電動ロクロを教えるのは上手いです。
何ったって、
元電動ロクロが超苦手で大嫌いだった私が
電動ロクロ作業の楽しいところを
お伝えするんですもの!
今では私、
天使などの立像を作る際も
電動ロクロを用います。
そしてその作業は楽しい時間であり、
それと同時に別の作用がある事も
最近気づき始めました。
マインドフルネス
以前から感じていた事です。
電動ロクロでの作品が上手く作れる時。
呼吸と身体の動きとロクロの回転が
ある心地よさを感じた時には
作品が上手くできる。
そして、
疲れない。
マインドフルネス
最近ではマイクロソフト社や
Yahoo!など大企業でも
モチベーションアップのため
この西洋式瞑想を
取り入れているそうです。
マインドフルネス
「今ここに、ただ集中している心のあり方」
陶芸で土にさわり、
何かを築きあげる時間は、
まさに、ただ集中している時間。
そして特に電動ロクロの作業には
その癒しの副産物を受け取る作用が
多くあるような気がします。
私は電動ロクロで
器の作品を沢山作ったりしていません。
多分これからも、そんなに器のアイテムが
増えることはないと思います。
でも、作品に取り組む上で
気持ちをニュートラルにしたり、
日常が慌し過ぎてしまった時に
呼吸を整えたり出来る
電動ロクロの作業は
今の私にとっては
大切な意味を持つものなのです。
今回のブログをご一緒に楽しんでくださり、
ありがとうございました。
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