2025/07/25 23:29
暑い暑い夏の時期には、
寒い冬の時期のものを作る。
ここ何年も恒例になっている、
アレの制作が始まりました。

◉夏こそ干支作りの季節
干支の置物は、毎年秋が深まり、
年末の足音が聞こえる頃にお披露目となります。
ですから、制作のタイミングはいつも「夏」。
ギラギラとした日差しの中、
私の頭の中では「午(うま)」のデザイン
が跳ね回っているのです。
…と言いつつ、
毎年「6月スタート!」の予定は、
たいてい遅延します(笑)。
というのも、デザインがなかなか出てこない。
今月になり、やっとアイデアもまとまったので
7月中旬から制作がスタートしました。

◉干支作品は2タイプ
現在制作している干支の置物には、
2つのシリーズがあります。
ひとつは、ずっと作り続けている
「花小紋・白い干支」シリーズ。
小菊のような花柄をを彫り込んだ、
可憐で上品な作品です。

こちらは毎年コツコツと、
1年にひとつずつ増やしてきました。
もうひとつは、2022年から始めた
「ミニ干支」シリーズ。
干支絵付け教室でも人気の、
小さなサイズのかわいらしい
干支置物たちです。
今回の午で、シリーズ3作目になります。
「花小紋・白い干支」シリーズ。
実は来年の「未(ひつじ)」で
一巡を迎えます。
12年前に始めたこのシリーズも、
気づけば“全干支コンプリート”目前。
思えば長い旅路でした。
12年という歳月は、生まれた赤ちゃんが
中学生になるくらいの時間です。
私自身も、作品たちも、
変化や進化を重ねてきたのだと感じます。
◉「進化」のタイミングがやってきた
長く続けてきたシリーズに対して、
最近ふと感じるのは、
「今が、進化のさせ時かもしれない」
という予感です。
もちろん、作者自身と作品の
“核”や“本質”は変わりません。
けれど、同じテーマでも、
12年かけて積み重ねたものの上に、
次のカタチを乗せていくのは、
きっと自然な流れ。
内側の感覚も、外からの声も、
節目のサインを教えてくれています。
◉土と静かに会話する時間
制作の時間は、土と自分自身と
静かに会話する時間でもあります。
アトリエの中で、
土と会話をしながら形にしていく。
私の作品たちは、いつもこの
“静かな対話”を土台に生まれていきます。
今回の午(うま)も、きっと可愛らしく、
そして上品に仕上がってくれるはず。

来年の干支、午も
可愛いく上品に仕上げていこうと思っています。
干支作品のお披露目は、
秋深まる頃を予定しています。
どうぞ楽しみにしてくださいね!
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陶芸家*辻本喜代美
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