2022/07/21 14:06

人の喜びと心の自由は、
与えられたものを、どう捉えるのか、
自分自身をどう捉えるかで
見える世界が変わる。


そんな体験をさせていただきました。
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東京盲ろう者友の会というNPO団体を
ご存知でしょうか?
盲ろう者を支援活動をされている団体です。
その学習会カリキュラムとしてご依頼いただいた
陶芸レッスン講座を開催しました。

ここで改めてお伝えすると、
盲ろう者というのは
弱視または全盲で目がご不自由な方。
ろう(聾唖)者というのは
耳がご不自由な方のことを言います。

このどちらか、もしくは両方のハンディを
持った方々です。

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◉何お心配もいらなかった◉

盲ろうの方に陶芸をレクチャーする。
初めてお話をいただいた時は
どうしたら良いのか予想もつかず
私はだいぶ困惑しましたが
昨年に引き続き今回は2回目。
蓋を開けたら何お心配もないことを
改めて実感しました。

アトリエでのレクチャーは
手話介助の方がつき、
実に息の合ったコンビネーションで
手話、音声、指点字。その複合。
様々な組み合わせで通訳しながら
作陶が進んでいきます。

(指点字による会話の様子)

そして何より盲ろうの彼らは
手に目がついているかの如く
サンプル作品のカタチや
陶芸の工程を進める私の手のカタチを
触手することにより把握していくのです。
そして、把握すると
「はい、先生わかりました!やってみます!」と、
実に積極的に陶芸に取り組みます。



私はいつしか盲聾という
ハンディを持っていらっしゃるという事を
すっかり忘れていました。

ハンディとは何なのでしょうね?
それはもしかしたら物理的なことよりも
心の持ちようで
決まるものなのかもしれないですね。

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◉ポジティブに丁寧に◉

五感の機能の一部に不自由を持ちながら、
それをカバーする集中力と手から捉える
カタチの認識力。
前回もそうでしたが、制作した陶芸作品は、
ハンディがある方の作品とはとても思えません。


何より私が彼らに対して一番感銘を受けたのは
ポジティブに、そして丁寧に取り組む姿勢でした。



丁寧に作品に取り組む。
日々意識していることですが、
改めて気持ちがキュッとなりました。
貴重な体験をいただいたご縁、

ありがとうございました。
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最後まで読んでいただき
ありがとうございます!

陶芸で、やわらか〜い気持ちを届けたい

 

東京都立川市の

陶芸アトリエと陶芸教室。

陶芸でアートとセラピーの時間を!


アトリエ陶喜・辻本喜代美でした。