2019/01/30 11:39
みなさんこんにちは。
アトリエ陶喜の辻本喜代美です。
もうすぐ節分と立春。旧暦ではこれからが新年の始まりとなります。
本年もどうぞどうぞよろしくお願い致します。
春の訪れが待ち遠しい中、
街中では一足先に春の使者ともいうべき雛人形を見かける季節になりました。
私は昨年の春より初めて雛人形を作品として作りだしました。キッカケは、百貨店のイベント出展依頼でしたが、イメージを膨らませる中、
「私らしい雛人形とはどんなだろう?」
と思い雛人形の歴史なども調べ始めたわけです。
すると、今ではすっかりお子さんのお節句の祝いの印象が強い雛人形ですが、その昔。大陸から奈良の都に伝わった雛人形は平安時代には大切な人の幸せを願い災から守る御護りとしての存在があった事を知りました。その時、私の脳裏に桃の節句が誕生日の母の顔が浮かびました。
「娘が生まれた時に、親は幸せを願ってお雛様を飾るのであれば、大人になって巣立つ時、親の幸せと健康を願って贈る雛人形があったらステキではないか?そんなお雛様を作りたい!どちらも大切な人を守る御護りとして。」
こんな気持ちが芽生え、デザインを起こしました。
雛人形の名前は「清雅」。清雅とは、大和言葉のルーツより、清楚で上品な様だそうで、柔らかな白の姿にレリーフで華やかさを表した私の作品にピッタリなイメージです。
もともと「心によりそう、きよらかなもの」をモチーフとして作品を作りたいと常に思う私にとって、天使達と共に雛人形は今後のライフワーク的モチーフになっていくかもしれません。
これからも心を込めて、降りてきたイメージを大切に作って参ります。
ブログを通して、今ご一緒下さった時を。ありがとうございました。
(画像のお雛様はこちら→https://ateliertouki.base.shop/items/16768593)
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