2021/12/17 07:00

今年最後の窯出しをしました。

アトリエでは素焼きと本焼き窯を
月ごと交互に焚きます

今回の窯には
私にとり忘れられないレッスンの
作品が入っていました。

それは、
体験レッスンです。

「東京盲ろう者友の会」

目と耳にハンディを持っていらっしゃる方々の
手話による介助や文化活動をサポートする
NPOです。


私はこの会を手話ボランティアをしている
生徒さんから教えてもらいました。

「先生、盲聾者の方々に
陶芸体験は可能ですか?」

この質問に当初私の頭の中は
暗雲が立ち込めました。
だって、
どうしていいかわかりませんもの。

でも担当者の話を聞くうちに
何故か朧げなGOサインが出たのです。


そして開催当日。

参加者お一人ずつに手話介助の方がつき、
手話通訳を挟み、不自由視力は
一つ一つの動作を触手してレッスンを進める。
私にとっては初めての体験。
結果はね、
何の心配も要らなかったの!
いつもの様に作陶が進み、時間通りで終わる。
違うところと言えば私が手話が出来ないこと、
ご本人たちはスイスイ何でも
やってのける!ユカイに笑い
どんどん質問をしてくる。

一体ハンディって何だろう?
エネルギッシュに楽しむ彼女らに
私はいつしか盲聾という
ハンディを持っていらっしゃるという事を
すっかり忘れていました。

人の喜びと心の自由は、
自分自身をどう思って生きているのか。
与えられたものを、どう捉えるのかで、
全てが変わる。

そんなことを、彼女たちから
教えてもらいました。


そして今週。
参加者さんたちの作品が窯から出て来ました。
どうです!
言われないと気がつかないでしょ。
盲聾のハンディは何処吹く風。


クリスマスには参加者さんのもとに
このお皿が届きます。
みなさん、お節料理を盛って食べるそうです!

私はみなさんから貴重な体験を
ギフトとしていただきました。

忘れられない陶芸レッスン。
今年の思い出。

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今週も読んでくださり、ありがとう!


陶芸で、やわらか〜い気持ちを届けたい

 

アトリエ陶喜・辻本喜代美でした。

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